君は僕のもの
結局、午後の授業が始まっても愛梨は帰って来なくて。
…いくらこんな俺でも、
ここまで遅くなると何かあったんじゃないかって、心配になる。
コーヒー牛乳を買わせたことが間違いだったか?
でも…、
俺はコーヒー牛乳を飲みたかった。
…だから仕方ない。
むしろ、うん。仕方がないこと。
しかし無意識にも時計と、携帯と、出入り口に意識を集中させている自分が馬鹿らしい気もしたけど…
やっぱり、心配なものは心配だ。
ほんと、アイツ何してんだよ。
そんなことを何度も何度も頭の中で思っていた。
…すると、
ポケットの方で小刻みに携帯が振動しているのが分かった。
急いで、バレないようにポケットから携帯を出す、「新着メール」と表示されているのを見て、
何故か無意識に急いで受信メールを開いた。
【愛梨、保健室だってよ?
またいつものだったみたい。】
そのメールは早川からので、
またいつものだった、という内容で大体はどんなことなのかが分かる。
愛梨は何でかよく分かんないけど、
俺のせいで呼び出しを昔からくらっていた。
それよりも、俺が気になったのは…
“保健室”という言葉だった。
もしかして…、あの馬鹿何かされて怪我でもしたとか?