君は僕のもの
「は?
…俺、コーヒー牛乳が飲みたかったんだけど」
別にこんなコーヒー牛乳なんてどうだっていいし、いつだって買える。
でもこんなことで自分の苛々を愛梨にぶつける自分が男として、何か情けないっていうか…
ガキだなぁ…って。
「え、でも…」
泣きそうな顔で愛梨はそう言う。
だからもう、止めよう。
こんな事がしたいわけじゃないだろ?
…本当は心配だったからここにきた。
「大丈夫?」って一言、そう言いに来ただけ…
ただ…、それだけ、
「つか、愛梨ってドン臭いよ、本当に」
「…っ、」
あ、きっと愛梨は泣く。
分かっているのに…
「そんなんじゃ…
絶対、彼氏とか?男できないよ」
俺は、そう言って笑う。
最低だなこの男、とか心の中で思いつつも止まらない自分がいた。
「…。」
「なに?…シカト?」
何言ってんだ、?
違う、分かってるんだよ。無視じゃなくて何も言えないただそれだけのこと何だよ。
こんなに自分の性格が悪かったとは思っていなかったけど。