君は僕のもの




あ、もうお昼の時間。

…結局、あたしは今日ずっとこの椅子に座ったまま、



ただボーッとしていたような気がする…、



美菜が何度かあたしの側に来てくれたけどあたしは何を話したのかを全然覚えていなかったわけで。





そう思って立ち上がろうとした時、後ろから肩を叩かれた。



「あーいーりっ!…今日は、お昼ここで食べよっか?

たまにわ…、ね?どうっ!?」



“たまにわ”という理由ではなく、

…これは美菜の気遣いだとすぐに分かった。



こんなに気を遣わせてるんだ。…あたし。



「…うんっ、ありがと」


あたしはそう答えて笑った。











「…今度は何があった?」


美菜は椅子に座ると、真剣な眼差しであたしを見つめてそう言った。




…やっぱり、くると思った。





「何ってゆうか…

ただ、終わっただけだよ」


出来るだけ平然を装いたくって、無理矢理リンゴジュースを口の中に流し込む。






「…終わったって、何が?」


心配そうに美菜は言った。



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