君は僕のもの
…樹side




あの後は結局、俺は家に帰って何をしたかは覚えてねぇけど…


とりあえず頭の中は、

…ただ“真っ白”。






それ以外何もなかった。




まさか、あんなことになるなんて誰が予想出来てたよ?



コーヒー牛乳のせい?

…笑えてくるよな。





と、頭の中で色んなことを考えてみる。









『もう、樹とは関わりたくない』


これだけは言われたくなかった。



やっぱり、こんなやり方しかできないガキな自分には、こうゆう結末がお似合いなのかも。







素直になれない自分の性格をこの日は嫌ってくらいに恨んでいた。




…けど結局は、

俺自身がこの関係を崩すのが嫌で、



でも逆にそんな甘い考えがアイツを傷つけていた…

それが何よりの結果。



「痛ぇ…、」

胸の上に手を当てたまま、ベッドに倒れ込むと俺はそう呟いた。



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