君は僕のもの
朝になっていつも通りに目を覚ます。
基本的にいつも閉めっぱなしのカーテンを、少しだけ開いて外を見る。
…まだ寝てんのかよ、遅刻したらどうすんだ?
って、俺には関係ないんだっけ、
そう思いながら、一階のリビングへ向かった。
「…おっ!
樹、おはよ~って…、愛ちゃんは?」
何故かコイツは、誰よりも来るのが早い。
分からないけど…
早川がそうだからか?
そんなくだらない事を考えてから翔太に少しの笑顔を向ける。
「あ、もう一緒に来ないよ、
それに…関わりないからアイツとはもう」
サラッとそう言う自分に、自分自身が一番驚いていた気がする…
自分の席に行って鞄を横にかける。
「…は?
どーゆうことなんだよっ!」
珍しく真剣な表情で翔太はそう言うと俺に勢い良く掴み掛かる。
そのせいで周りにいた奴等が俺達を見る。
…教室を見渡せば早川も愛梨も居ない。本当、幸いなことに。
それにしたって、コイツ。
そうしてすぐこー感情的になるかな…