君は僕のもの
なんなんだと聞いたのにも関わらずまだ翔太はボーっと何かを考えてるみたいで。
…何がしたい?
つーか、何が言いたい?
「俺は…、何て事をしてしまったんだ…っ!」
今度は突然、頭を抱えたと思うとその場に蹲って自分を責めはじめる。
…だから、本当。
「あのさぁ…「俺が言っちゃったんだよ…」」
俺の言葉を遮って翔太はまた叫び出す。
だから、本当にお前は何を言ったんだよ!
と…心の中だけでアイツに突っ込む。というよりはキレる。
「あの…、バーベキューの日にな?
俺、言っちゃったんだ、ポロって愛ちゃんに…」
あー、あのレクレーションの日ね。
…それより愛梨に何を言ったのコイツ、
「お前…、なに言ったんだよ」
何かよく分かんないけど一瞬だけ、…俺の心臓が大きく反応したのが分かる。
やっぱり、
まだ未練たらたらのダメ男じゃねぇかよ、俺。
「好きになった事があるじゃなくて、
樹は今も昔も、ずっと一人の女の子だけを好きなままなんだよ?
…って」
「…はぁ?」
自分で言うのもおかしいかもしれないけど、いつも冷静な自分がこの時は今までになくかなり動揺していた。
もしかして…、