君は僕のもの
第三章 何より好き
本当の気持ち
…愛梨Side
美菜に言われた言葉を頭の中で何度も何度も繰り返し思い出していた。
“好き”というその言葉だけが、やっぱり何度も頭に浮かんでは、その度にすぐ消されていく。
「はぁ…」
こんなんじゃ溜め息100回くらい出そう。
「愛梨~っ!
あたし等もう帰るからね?ばいばーいっ!」
美菜はそう言うと翔太くんの腕に絡みつきながら歩いて行った。
…なーんだ、
てっきり美菜はあたしと帰ってくれるのかと思ってたのに…
ま、そんなに美菜はあたしに甘くはないから、
…多分、樹と話せってことなのかも。
でもそんな事をあたしがやるわけもなく。
あたしは、そのまま鞄を持って玄関へ向って歩き出す、
「おいっ!」
「…っ、」
突然、後ろからそんな声が聞こえて…
なのにあたしは振り向くことが出来ず、ただ立ち止まることしか出来なかった。
…樹、どうして?
そして少しずつ、その声の主の足音はあたしに近付いてくる。
っ!
…どうしよ、
混乱する頭、手には汗が無意識に。
その距離が縮まるごとに、あたしの心拍数は変化していく。
美菜に言われた言葉を頭の中で何度も何度も繰り返し思い出していた。
“好き”というその言葉だけが、やっぱり何度も頭に浮かんでは、その度にすぐ消されていく。
「はぁ…」
こんなんじゃ溜め息100回くらい出そう。
「愛梨~っ!
あたし等もう帰るからね?ばいばーいっ!」
美菜はそう言うと翔太くんの腕に絡みつきながら歩いて行った。
…なーんだ、
てっきり美菜はあたしと帰ってくれるのかと思ってたのに…
ま、そんなに美菜はあたしに甘くはないから、
…多分、樹と話せってことなのかも。
でもそんな事をあたしがやるわけもなく。
あたしは、そのまま鞄を持って玄関へ向って歩き出す、
「おいっ!」
「…っ、」
突然、後ろからそんな声が聞こえて…
なのにあたしは振り向くことが出来ず、ただ立ち止まることしか出来なかった。
…樹、どうして?
そして少しずつ、その声の主の足音はあたしに近付いてくる。
っ!
…どうしよ、
混乱する頭、手には汗が無意識に。
その距離が縮まるごとに、あたしの心拍数は変化していく。