キミの音を聴きたくて
好きだよ、天音先輩。
どうしようもないくらい、好きなんです。
報われなくたっていい。
ずっとお姉ちゃんのことを想い続けていたっていい。
この気持ちに気づいてもらえなくていい。
それでも、後悔だけはしてほしくない。
ねえ、お姉ちゃん。
お姉ちゃんが伝えたかったこと、私が必ず先輩に伝えるから。
だから安心して、見守っていてね。
私はもう大丈夫。
お姉ちゃんの死と向き合うことができた。
今でも取り残されているのは……天音先輩ただひとり。
絶対に私が連れ出してみせるから。
そう胸に誓って、また一筋涙を流した。