キミの音を聴きたくて

熱い行事、文化祭




「はぁ、暑いねぇ……」



「うん、そろそろ休憩しよう」




今私は、日々ちゃんと一緒に勉強中。
1週間後にテストを迎える私達は、必死になって勉強している。



けれど、うだるような暑さに負けて勉強があまり手につかないのも事実ではある。



ということで、地域の図書館に来て、効き目が絶大な冷房に当たりながら勉強している。



……といっても、今までの復習を少しすれば点数をとれることはわかっているから。
これといって何時間も勉強することはない。




「陽葵ちゃんはすごいね。
そんなに勉強できるなんて、羨ましいよ」



「別に、私は……」




あの日から、他のことなんて何も手につかなくなった。



気を紛らわせるためには、そのことを考えないように他のことに没頭する必要があった。



そこで私が選んだのが、勉強だった。
勉強する以外に選択肢なんてなかった。
ただそれだけだ。

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