また、明日。
「落ち着いた?」

爽真は私が泣き止むまでずっと、優しく抱き締めていてくれた。

「うん
爽真、学校に戻りなよ」
「なんで?」
「先生が探してるかもよ?」
「大丈夫大丈夫
あの先生ちょろいから」
「またそんなこと言って…」

なんとも彼らしい返答だ。
いつも通りで少し安心した。

「そこまで言うなら戻ってもいいけど
俺もっと話してたかったな」
「…私もだよ
でも、爽真は学校に行かなきゃダメだよ」
「…わかったよ
明日も来るから」

そう言うと彼は渋々病室を出っていった。

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