また、明日。
それから毎日、放課後になると彼はお見舞いに来て、学校で起こったことを話してくれた。
ある日私が『皆に会いたい』と呟くと「その内連れてくるよ」と言ってくれた。
その数日後、クラス全員を連れてお見舞いに来てくれた。
「大人数で来たから看護師に怒られちゃったー!」
「でも有里の主治医の先生が特別にokしてくれたんだよ?
有里が喜ぶだろうからって!」
私の親友、佳奈(かな)と舞(まい)。
「そうなんだ、皆わざわざありがとう」
「気にしないで、私達も渚に会いたかったから」
「先生も会いたがってたぞ!」
「もう少しで文化祭だから忙しいのはしょうがないよ」
クラスの皆。
最近の学校の事を次々面白おかしく話してくれた。
楽しい時間はあっという間に過ぎて気がつけばもう6時になっていた。
「皆、そろそろ帰ったほうがいいよ」
「あー、そうだな」
「もっと話したかったなー」
「また来ればいいよ♪」
「うん!
じゃあまたね!」
「うん、皆またね!」