純情オレンジ




「もう絵理香、良い加減にしな!」



私のために止めに入る長本さん



睨め付けるほど迷惑って訳じゃないけど…



「うぇ?どしたのみかん。なんかめっちゃ怖いよ?」



「別に。藍澤さん、早く行こ」



私の名前を呼ぶと、いつもの優しい声色に戻った



「う、うん」



松村さんには申し訳ないと思ったけど



長本さんの様子もおかしい



私と松村さんが絡むと少し怒っているように見える



何故だろうか



私は何もわからないまま



昼休みまで悩まされたのは言うまでもない




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