純情オレンジ




「…あ、藍澤さーーん!!おーっい!!」



廊下の方から聞こえてきたのは



こちらに大きく手を振っている松村さんの声だった



ゆっくり教室に入ってくる



「あ、どうも…」



「やっほー、朝以来だねー。あれ、みかんは一緒じゃないの?」



「長本さんは購買に行っていて、私一人で…」



「ほー、なるほどー。…!じゃあ今日は藍澤さんと一緒に食べよー!」



そう言いだして隣の長本さんの席に座る松村さん




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