純情オレンジ




「ごめん今日日誌あるから一緒に帰れないかも…」



凄く申し訳ない



せっかくだったのに、神様は意地悪だ



「そっかー。じゃあ帰るのはちょっと遅くなるかもね」



え?と間抜けな声が出た



「私も残るよ。これ書き終わるまで」



「いやいいよそんな…」



「よくないよ。私が藍澤さんと一緒に帰りたいんだから。藍澤さんは私と一緒に帰りたくないんだ…?」



そんな拗ねたように言われたらもうダメだ




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