純情オレンジ




「ただいまー…」



「おかえりーって遅かったじゃない、何してたの?」



家に帰るといつも通りお母さんがエプロン姿でお出迎え



「うん、ちょっとね…」



「ちょっとねって…まぁいいわ。ご飯もうちょっとで出来るから、さっさと着替えちゃいなさい」



「はーい…」



ずたずたと自分の部屋まで歩いていく私



「本当に明日、どうしよう」



深いため息をついた




「あ、お姉ちゃんおかえり」



部屋に戻る途中にそう言ってきたのは2つ年下の妹の花音(かのん)



私と違って明るくて可愛いし、彼氏もできたことがあるとか



今はわからないけど




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