純情オレンジ




「い、いいよ全然!」



「えー。ほら、昨日卵焼き分けてもらったじゃん!あの時のお返しとしてさー?」



それとこれとはまた別のような…



「ちょっと待って。…それどういうこと?」



ふとみかんちゃんが私達の会話に口を挟む



「え、卵焼きのことー?」



「そう、もしかして私が購買行ってた時?」



「あ、みかん購買行ってたんだー。みかんがいなくて凛花一人だったから、一緒に食べよーってなったんだよ。ねー凛花?」



そう振られてコクコクと頷く私



「ふーん…私が戻ってきた時にはいなかったけど、なんで?」



「あー、食べ終わったから帰ったんだよー!また凛花一人にさせちゃったけどー」




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