純情オレンジ

鈍感みかんは酸っぱい味





《みかんside》






いつもどおりの朝



テストが返ってきてからもう一ヶ月近くは経っただろう



休み時間の教室の雰囲気は賑やかで、居心地がいい



ふと左隣の席を見る



「えっと…まずは…」



「凛花、何してるの?」



話しかけるとビクッと反応する彼女



「あ…えっと…明日の計画を立ててるんだ…!休日だからどこか行こうかなって…」



「へー、わざわざ計画立ててるんだー。凛花って真面目だなー」



‘‘そんなことないよ!’’と言い張る凛花



そんなこと、あるんだけどな




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