純情オレンジ
「つまんなーい」
「はいはい。ほら、絵理香はあっちでしょ、バイバイ」
「むー、バイバーイ…」
別れ道になり、それぞれ反対方向に別れる私達
絵理香、最後まで不貞腐れてたな…
ほんとのことなんだし、気にしないけど
…凛花に恋、か
ありえない話だけど、ほんとにそんな感情があったら
凛花に変に思われないだろうか
…なんでこんなに不安になってんだろう。ありえない話だって言ってるのに
このことはもう忘れよう
それから私は何事もなく、まっすぐ家に帰って行った