純情オレンジ




「はいっ」




『…あ、どうもー。凛花の友達の松村でーす!』




松村…って絵理香ちゃんだ



「えっと、絵理香ちゃんだよね?」



『あ!もしかして凛花ー?やっほー!お邪魔していーい?』



お邪魔していい…って私の家にってことか



少し急すぎるな…



「お母さん、友達が来たんだけど…上げてもいい?」



「え?あぁ別にいいけど…今日は何もない日だって言ってたじゃない」



それはそうなんだけど…



「あー、えっと…実は」



『約束もなく来たんですー!凛花と直接話したいことがあってー!』



私とお母さんとの会話に、スピーカーの奥から口を挟む絵理香ちゃん



聞こえてるのか…



というか話したいことってなんだろう




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