純情オレンジ





天井の明かりを消して、窓のカーテンを閉めた



薄暗い部屋の中、机の上にアロマキャンドルを置く



私はマッチを手に持っていて、火をつける準備はバッチリだ



「準備オッケーだよー…凛花ー…」



「了解…」



ヒソヒソ声で喋る私達



シーンとしたこの空気を壊さないように



静かに火をつけた




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