純情オレンジ






「…凛花さ、前の日曜日にショッピングモール行かなかった?」



「え…なんで知ってるの?」



思いもよらずことに目を見開く



「…実はあの時私、部活友達と一緒に来てたんだ。その時に私見ちゃって…」



何かを見られたのだろうか



その時の記憶を徐々に思い出していく



「…絵理香と一緒にいるところ。楽しそうだったし、それに…キス、とかしてたし…?」



‘‘キス’’という単語に、顔が熱くなってきたのがわかる



「あっあれは!私の口元にアイスが付いてて…それで、そのー……」



「…じゃあ付き合ってるってわけじゃないの…?」



予想外の言葉にキョトンとする




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