純情オレンジ
「ほ、本当に…?」
「ほんとだよ。嘘ついてこんなこと言わない。…言えないよ」
徐々に小さくなっていく声
静まり返った部屋の中とアロマキャンドルの小さな灯りが、妙に私達を緊張させた
「…凛花は、どうなの?私のこと…どう思ってる?」
もちろん、その答えは決まっている
…はずなのに、逆に考えてみるようになった
私達が両思いで、仮に付き合うとなったら…周りが黙ってないだろう
女の子同士なんて絶対に反対されるし
私はともかく、みかんちゃんにまで被害が出てしまうかもしれない
だから…