純情オレンジ




「ごめん、結局家まで送ってもらっちゃって…」



申し訳なさそうに言う長本さん



私達は途中から方向が逆だから、結果的に私がついて行くことにした



「い、いや全然いいよ!長本さんが濡れて帰られたら逆に私が困っちゃう」



「ははっ、まぁそれもそうか。じゃ、今日はほんとにありがとー、バイバーイ」



「うん、また明日…!」



お互い見えなくなるまで手を振っていた



本当に今日は色々あったな



でもこれでやっと報われた気がする




この二日間、長本さんとたくさん話した



なんだか新鮮だし



仲良く…なれてたらいいな、なんて



嬉しく思うと同時に



ちょっと激しくなる胸の鼓動…




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