純情オレンジ
キーンコーンカーンコーン…
授業の終わりのチャイムが鳴った
あの後20分間も長本さんは寝たきりだった
起こしても起き上がってくれなさそうだったし
次はやっと昼休みだ
「……ふぁぁ……あれ、もう昼…?」
周りが賑やかになってきたところで長本さんも目を覚ました
まぁそりゃあ起きないとダメだけど
お弁当食べないといけないし
「…あ、そうだ、藍澤さん!!」
「うぇっはいっ!?」
いきなり大声で呼ばれるとさすがに困る
「いる……ふー、良かった〜…」
良かった…って、一体何が良かったのだろう