純情オレンジ




「だんだん体が透明になっていって、触れたくても触れられないし…夢の中の私は泣いてた…」



長本さんの夢に私が出て来ただけでも驚きなのに



夢の中の私がそうなってるんだ…



「だから目が覚めた時、隣に藍澤さんがいてすっごく安心した!いなかったら…もう泣き出してたかもしれないな…」



泣き出すって…



「私って……消えたら泣いちゃう存在なの…かな…」



長本さんにとって私はなんなんだろう



そんな疑問が出て来て声に出した言葉



長本さんはなんて言うんだろう




「当たり前じゃん!友達がいなくなっちゃうなんて考えられないよ!」




‘‘友達’’…




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