純情オレンジ




「あ、えっと、日誌で…」



「日誌?今日って確かみなみが当番じゃなかったっけ?」



みなみとは加藤さんの下の名前だ



「そうだけど、用事があるって言って急いで帰っちゃって…」



「嘘?あいつ今日はあかり達とカラオケ行くーとか言ってたけど……そういうことか」



察したように呟く長本さん



そして私も、加藤さんが私に任せてカラオケに行ったことをようやく理解する



「そ、そうなんだ…あはは…」



「そうだよ。たくっ、藍澤さんに仕事押し付けておいてカラオケ行くとか、これは先生にチクらないと…」



「い、いやそんなことしなくていいよ!私も嫌でやってる訳じゃないから…」



「そう?藍澤さんが言うんだったらまぁいいか…」



「うん…」




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