恋愛預金満期日 ~夏樹名義~
 後ろを見ると、神谷さんが寄り添うように美也さんを優しい目で見ていた。

 この二人付き合っているなぁ… 
 凄くお似合いだ…… 

 私はちょっと羨ましい思いで二人を見ていた。
 
 二次会はカラオケで、歌って踊って盛り上がった。


 カラオケ店を出ると十二時を回っている。


「雨宮さん、どうやって帰ります?」
 神野さんが心配してくれた。


「私、歩いても十分位なので歩いて帰ります」


「こんな時間に一人は危ないですから、先輩送ってあげて下さい。僕達はタクシーで帰るんで。それじゃあ、おやすみ」
 神野さんもかなり酔っている。


「凄く楽しかったね。又、飲みましょうよ。おやすみなさい」


 美也さんがフラフラと神谷さんに甘えるように、寄り添う二人の姿が消えていった……
< 27 / 72 >

この作品をシェア

pagetop