恋愛預金満期日 ~夏樹名義~
恋愛預金はどこにある
今年もあとわずかとなり、沖田建築でも恒例の忘年会が大手チェーン店の居酒屋で行われた。
五十人近い社員達が銘々に盛り上がっている。
私の隣には、パートで勤めている橋爪さんという、見た目は無愛想で大きな体に厚化粧だが、おしゃべり好きの陽気なおばさんと、私の大好きな山下課長が座っていた。
酒も進み、橋爪さんが飲んでばかりじゃもったいないから、お料理も食べましょうと言うので、私も焼き鳥を取り頬張った。
その姿に、山下課長が立ち上がった。
「あとでな…」
皆に気付かれないよう、私の耳元で囁くと、別の盛り上がっている席へと移って行った。
私は小さく肯いた。
「橋爪さん、私ちょっとトイレ行ってくるね」
「はーい。行ってらっしゃい」
課長の言葉に私は、トイレに向かう足取りまで軽やかになってスキップしたくなった。
五十人近い社員達が銘々に盛り上がっている。
私の隣には、パートで勤めている橋爪さんという、見た目は無愛想で大きな体に厚化粧だが、おしゃべり好きの陽気なおばさんと、私の大好きな山下課長が座っていた。
酒も進み、橋爪さんが飲んでばかりじゃもったいないから、お料理も食べましょうと言うので、私も焼き鳥を取り頬張った。
その姿に、山下課長が立ち上がった。
「あとでな…」
皆に気付かれないよう、私の耳元で囁くと、別の盛り上がっている席へと移って行った。
私は小さく肯いた。
「橋爪さん、私ちょっとトイレ行ってくるね」
「はーい。行ってらっしゃい」
課長の言葉に私は、トイレに向かう足取りまで軽やかになってスキップしたくなった。