恋する猫と魔法使い


「ミアちゃんの飼い主さんはゾラ君だっけ?ゾラ君すごいよね。いろんなところに旅していて。」


ミアと呼ばれる大きな犬は自慢げに話し出した。


「そうよ。この前なんかまた空に星を浮かべてたんだから。」


ミアと呼ばれる大きな犬は自分のご主人様のことを自慢した後、何故か耳を垂らしてガックリとする。


「でも、ゾラ君引きこもりで人になかなか合わなくて普段は箱の中に閉じこもってるのよね。だから星を空に浮かべる以外やらないの。本当は優秀なのに…。」


ミアと呼ばれる大きな犬の目の前を綺麗な蝶々が飛び交う。


「これは・・・。」

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