恋する猫と魔法使い

アタシが見たところでは25歳くらいにみえるけど使い魔たちの話を聞いているうちに気になってしまう。


「25歳くらいに思ったでしょう？実はね、ナツカくんまだ10代なんだよ。びっくりでしょう？」


ミアさんの言ったことにアタシは少し驚いてしまう。


――ナ、ナツカって老け顔なの？


驚いているアタシの様子を無視するようにウルと呼ばれていた烏が戻ってきて話を変える。


「そういえば、アラン君も災難よね～。虫嫌いなのに蝶が使い魔なんて。いつまでアラン君も続くかしら。」


そんな話が始まるとアタシの周りに集まっていた使い魔たちがさっきの蝶を見て笑い出す。

アタシはそんな場所にいるのが耐え切れなくて、身を小さくしてナツカが来るのを待っていた。


――お願い。早く来て