恋する猫と魔法使い
ナツカを心配させないようにアタシはナツカのいうことをできる限り聞くことにした。

例え、それがアタシの思いと違ったとしても・・・。

ナツカがそれを望むならなんでもアタシは言うことを聞き続けた。

ナツカの前では絶対に涙は流さないことにした。

だって、アタシはナツカの使い魔なんだから。

色は白くともナツカの隣にいても誰も文句を言わないように自分なりに努力をした。

他の使い魔たちにアタシは“変わり者”とか言われてもアタシはナツカの隣にいたいから。

ナツカはアタシと一緒に住んでくれているだけで使い魔として見てくれはしないけれど。





ある日、ナツカがいつしか連れて行ってくれた“魔法使い際”で出会った上品そうな黒猫がアタシの前に現れて付いてくるように尻尾を振る。

アタシは上品そうな黒猫について行った。

行く先は『ナツカがいる』とミアと呼ばれていた黒い大きな犬が言っていた不気味な森だった。

「この先にナツカくんがいるわ。彼がどうして黒の魔法使いの道を選んだかがわかるわ。」
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表紙・目次

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