恋する猫と魔法使い


どうしよう・・・怖い。


アタシは小屋の中のナツカには聞こえることのないくらいの小さな声で鳴く。

アタシにはそれくらいのことしかできないから。

小屋のドアがガチャリと開きナツカが出てくるとアタシに魔法を掛け人間の姿へと変えた。

そしてナツカはよくわからない円を描きアタシに『行け!』と大きな声を出して言う。

アタシは何も考えずにその円の中へと飛び込んだ。

その後、ナツカはどうなったのかアタシにはわからない。
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