恋する猫と魔法使い
メリッサは俺の姉貴だ。

ヘビ・・・いや、メデューサに噛まれて俺のいる所よりもルカさんのいるところよりも深い森で独り眠りについた。

そのとき俺は魔女と契約したんだ。

俺の魔法でこの世界を闇に落とせればメリッサの目を覚ましてやると。

もちろん、俺のやっていることがいけないこともわかってる。

だけど、俺の家族は姉のメリッサだけなんだ。

俺の母は俺とメリッサを捨ててここから見える城で俺とメリッサの兄貴であるウィンを愛している。

もちろん、メリッサも俺もウィンのことを兄貴だとも家族だとも思ったことは一度もない。

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『姉ちゃん。俺、ウィンを不幸に落とし入れる。そのために黒の魔法使いになる。』


そう俺が言ったとき姉貴の目に映る光は消え、人が変わったようになり静かにうなずいたんだ。
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表紙・目次

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