恋する猫と魔法使い
神無月
【カンナ】
そんなことを気が付いたら口に出していた。
アタシは焦りその言葉をなかったことにしようと彼に話しかける。
「ごめんなさい、一瞬寝てました・・・。」
彼はそんなことを言ったアタシをただ笑って見て変わらない優しい声と笑顔で話す。
「可愛いなぁ~。そういえば名前聞かないでこんなところに連れてきちゃったね。俺の名前は楓。君の名前は?」
そう彼が笑顔で聞いてきたがアタシは固まってしまう。
だって、ナツカはアタシに名前つけてくれないし、その前は野良で暮らしていたし…。