恋する猫と魔法使い
名前なんてないよ
「忘れた。ナツカが名前でアタシのこと呼んだことないから」
言い訳に聞こえてしまいそうだったがアタシは彼に名前がないと遠回しに言った。
彼はそんな少しだけ嘘をついてしまったアタシにただ笑う。
「猫みたいだね。名前がないと今度キミに会ったとき呼ぶことが出来ないから君の呼び名考えてもいい?」
アタシは笑顔でそう言ってくれた彼に小さくうなずいた。
彼は空を見上げ光り輝く丸い星よりも大きいものを指さす。
アタシは彼の指先を見つめ首を傾げる。
楓君は不思議そうにそれを見ているアタシに説明してくれた。
「あれは“月”って言うんだ。俺たちの住んでいる地球の周りをまわってる普通より大きな星。」
「忘れた。ナツカが名前でアタシのこと呼んだことないから」
言い訳に聞こえてしまいそうだったがアタシは彼に名前がないと遠回しに言った。
彼はそんな少しだけ嘘をついてしまったアタシにただ笑う。
「猫みたいだね。名前がないと今度キミに会ったとき呼ぶことが出来ないから君の呼び名考えてもいい?」
アタシは笑顔でそう言ってくれた彼に小さくうなずいた。
彼は空を見上げ光り輝く丸い星よりも大きいものを指さす。
アタシは彼の指先を見つめ首を傾げる。
楓君は不思議そうにそれを見ているアタシに説明してくれた。
「あれは“月”って言うんだ。俺たちの住んでいる地球の周りをまわってる普通より大きな星。」