恋する猫と魔法使い
あの森にナツカは行く。

姫を妬んでいる魔女に売る魔法を作りに行くんだ。

アタシは何でナツカを選んでしまったのだろう。

そんなことをアタシは考えていた。

途端にアタシはナツカのことを考え涙がこぼれ落ちる。

そして、窓が少しだけ空いているのが見えたんだ。

 
――ああ、そうか。

 
アタシはその窓に頭を突っ込み、外へ抜け出そうとする。

ナツカはいつでもアタシに逃げ道を作ってくれるんだ。

今は逃げるわけではないけど・・・
 

――夕方くらいには戻ってくるね
 

心の中で誰もいない部屋に呟きアタシはある人の元へと走り出した。

あの子ならアタシの話を聞いてくれるはず・・・
 

ゾラ君の使い魔のミアさん
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