恋する猫と魔法使い
そう言ってゾラ君は着ていたワイシャツのボタンを3個ほど開けて時計を取り出す。
針の動いていない時計
「この時計が一回りしたら俺は星になるんだ。あんな風に」
そう言ってゾラ君は満天の星空を指さす。
そして、悲しそうにアタシに呟く。
「でも、ナツカの目には多分俺の星が見えない。ナツカは黒の魔法使いだからこの空も見えないんだ。黒の魔法使いの目にはモノクロの世界しか映らないことになっているんだよ。だから白猫ちゃんがナツカの使い魔になるって紹介されたときは少し安心した。黒い使い魔だと表情が見えないから」
ゾラ君がその言葉を言い終わると空が一気に真っ黒になる。
ゾラ君はアタシに見せていた空を大急ぎで人間界に出した。
針の動いていない時計
「この時計が一回りしたら俺は星になるんだ。あんな風に」
そう言ってゾラ君は満天の星空を指さす。
そして、悲しそうにアタシに呟く。
「でも、ナツカの目には多分俺の星が見えない。ナツカは黒の魔法使いだからこの空も見えないんだ。黒の魔法使いの目にはモノクロの世界しか映らないことになっているんだよ。だから白猫ちゃんがナツカの使い魔になるって紹介されたときは少し安心した。黒い使い魔だと表情が見えないから」
ゾラ君がその言葉を言い終わると空が一気に真っ黒になる。
ゾラ君はアタシに見せていた空を大急ぎで人間界に出した。