恋する猫と魔法使い
アタシはさらに首を傾げた。

烏もアタシたちの会話に入り込んできて説明する。


『魔法度ランクとはな・・・。魔法使いにとっての階級のことでナツカくんはランクで言うとここ。』


烏がグラフらしきものを地面に書いてあるところへ器用に羽を傾けた。

だけど、アタシはそのグラフすらわからない。

アタシが混乱しているとここでは一番上のランクにいそうなフクロウがやってきて詳しく説明をしてくれた。


「つまり、ナツカくんは最下位ってこと。ナツカくんに恋しても無駄だよ。彼はまずランクを上げないと。」


アタシが耳を垂らしていると上品そうな黒猫がアタシの背中を叩き言った。


「あなたはカラーが魔法使いたちに好かれない白だから逃げるなら今よ。あなたまだ若いじゃない。人間界に行っても拾ってくれる人はきっといるわよ。」

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