中2の私と高2の君
いつも通り当たり前のことに直面して落ち込みながら席についた。


「なんつーしけた顔してんだよ。」


「わっ…蒼介!」


急に声をかけてきたのは幼なじみの蒼介。塾が一緒なんだ。


「別にーしけてなんかないもーん!」

嘘だけど…

しけるよ…好きな人に恋愛対象として見てもらえないのは…


「嘘つくなって。加刈って奴だろ?」

え?!なんで分かるの…?

蒼介に言ってないのに…。

「違うよっ!…宿題!宿題が分かんなくて…」


蒼介には教えたくないもん…

怪しそうにして

「ふーん…そっか…」

って。


バレてないよね?
< 10 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop