朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
ふと脳裏に閃くのは、ピンクのドレスの女性。まただ。何度彼女のことを思い出しただろう。あのとき挨拶はしなかったけど、きっと地位のある人の娘さんだろう。エドガーとの結婚を狙っていたのかもしれない。私がいなければ、誰かが代わりにエドガーの花嫁になれるのだから……。
「推測してもキリがありません。早く宮殿に帰りましょう」
センテムはひらりと私の後ろに飛び乗り、手綱を握る。走りだした馬は思ったよりも速く、振り落とされないように必死だった。片手でフェロミアの入った箱を抱きしめながら。