朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
重い扉が閉まる。ここは王の部屋。何人たりとも勝手に入ってくることはできない。
「いったいどういうこと?」
フェロミアの入った箱を手近なテーブルに置くと、エドガーが私の手を離す。
「こっちが聞きたい。あの執事、いったいどういうつもりかわからないが、俺を刺そうとしたんだ」
「嘘……いったいどこで?」
「執務室だ。俺が一人でいるところを狙ったんだろう。もちろん俺は刺される前に気づいて執事を取り押さえた。だけどあいつ、必死に抵抗しながら大きな声を出してしまって……それを運悪く、通りかかったオーケンに見つかった」
そんな……本当にボートレイト伯爵がエドガーを襲っただなんて。
「伯爵はどこにいるの。会わせて」
「催眠剤で眠らせて地下牢に閉じ込めてある。命に別状はないから安心しろ」
眠っているから、あとで会いに行けってことね。
伯爵がエドガーともみ合っているところを想像すると、心臓が縮まるような思いがした。
「その様子だと、執事の独断で動いたみたいだな」
「そうよ。私はそんなことをしろと命じたわけでもないし、共謀してたわけでもないわ」
いったいどうしてそんな無謀なことをしたの。おじいちゃんがエドガーに勝てるわけがなかったのに……。頭が痛くなってきて額を押さえていると、エドガーが言った。