朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令

今までの氷のように冷たい孤独は一緒に温めていこう。いつかきっと氷は解けて、暖かい春が来るはずだから。

これからも大変なことがたくさんあるだろうけど、あなたを支えられる人間になれるように私も頑張るから。私がくじけてしまいそうな時はそっと手を繋いでね。

お願いよ、エドガー。こんな弱くて何もできない私だけど、ずっとずっと一緒にいてね。

何秒かキスをしたあと、エドガーはまたそっと離れていった。


「ここに神はお二人を夫婦として認められました。皆様、再び盛大な拍手を」


二人で振り返ると、参列者から会場が割れんばかりの拍手が送られた。

良かった、間違えずにできた。ホッとしてエドガーと腕を組み、通路を入口に向かって歩き出す。一番近いところにラッセルが立っていた。こちらに向かって笑顔で拍手をしてくれている。

良かった、笑ってる。どうか、儀式が終わるまでなにも悪いことが起きませんように……。

聖堂のちょうど半分まで来た時、通路に近い席で、財務大臣のオーケンが真顔で拍手をしていた。この人は私を嫌っているみたいだから、笑顔にはなれないわよね。視線を合わせないように通りすぎようとしたとき。


「あっ」


オーケンの横に、舞踏会の時のピンクのドレスの女性がいるのを見つけた。彼女はオーケンと近い人なんだろう。でなければここに座れないはず。もしかして、娘さん?


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