朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


「美しい王妃様、万歳!」


国民たちが私を歓迎してくれている。敵国の王女だった私を……。

もちろん、そんな人ばかりじゃないだろう。一目見てやろうと興味本位で来た人もたくさんいるはず。私を殺してこの結婚を阻止したい人だっているんだもの。

だけど笑顔で手を振ってくれる人々の顔を見ていたら、そんなのどうでも良くなってきた。こんなに心の温かい人たちがいる。この人たちのためにも、良い王妃にならなきゃ。

しばらく真剣に手を振っていると、庭園の中央にある噴水の前に設置された舞台で踊り子たちが舞い始める。宴の始まりの合図だ。庭園中に歌や楽器の音が溢れ、お酒や食べ物のいい匂いが立ち込めた。国民も踊り、無料で振舞われるお酒を飲む。子供たちにはお菓子が配られた。


「皆楽しそうね。良かった」

「王妃が思っていたより綺麗だったから、興奮したんだな」

「もう、冗談ばっかり」


きっとみんな、戦争の時期が辛かったのよ。この結婚で二国が友好的な関係になったと思ったから盛り上がっているんじゃないかしら。

この人たちのためにも、もう戦争なんてしちゃいけないわ。アミルカとの交渉、エドガーと一緒に頑張らなきゃ。
真面目に王妃としての役割について考えていると、エドガーも真面目な顔で腕組みをして言った。


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