朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


にぎやかな祝宴は夜まで続いた。最後には宮殿の裏の山から花火が打ち上げられ、国民たちはみんなキラキラした目でそれを見ていた。バルコニーからは宮殿の屋根が邪魔で良く見えなかったのが残念だった。

代々の王は三日もこの宴を続けたのだそうだけど、まだ戦後間もないということもあり、私たちの宴は今夜で終わり。

何も事件が起きなくて良かった。国民を巻き添えにすることもなかったし。どうか、このまま平和に暮らせる日が長く続きますように。

国民の祝福を受けてますます輝くエドガーの横顔を見ながら、そう祈った。


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