朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
「緊張しているのか? 人を殺そうとしたやつが」
今そんなこと言わなくてもいいじゃない。エドガーはくすくす笑う。たしかに、エドガーを刺そうとしたあの時も自分が死にそうなほど緊張した。けど、その緊張と今の緊張は全然別物だ。
カチコチになった手足を器用に曲げられ、着ているものを脱がされる。一糸まとわぬ姿になると、エドガーの唇が私の唇を塞いだ。両手を繋がれ、体を隠す余裕もなかった。
「珍しく静かだな」
暗闇で光る青い目が細くなる。にっと笑ったエドガーが私を見下ろしていた。だって、こんなときに何を話せって言うのよ。緊張と恥ずかしさで泣きそうになる。
「楽にしろ、ミリィ」
エドガーが強張った体に大きな手を這わせる。ああ、とうとう私エドガーと本当の夫婦になるのね。そんな嬉しさもあり、未知の感覚に襲われたせいもあり、だんだんと緊張が和らぐ。
私の胸に顔をうずめるエドガーの髪をなでる。母親に甘える子供をあやす気分になったのもつかの間、すぐにそんな余裕は無くなった。
見た目よりも男らしい、筋肉のついたしなやかな体にしがみつく。行っては返す波に揺られているような錯覚に陥り、いつしか意識は体から遠く離れていった。