朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


コンコンと部屋の扉をノックされる音で目を覚ます。


「両陛下、御起床のお時間です」


うーんとベッドの中で伸びをする。その瞬間、右手が何かに当たった。


「いてっ」

「えっ、あ」


当たった方を見ると、エドガーが起きたての顔をしていた。どうやら右手が彼の顔に当たっちゃったみたい。


「やったな」


エドガーはいたずらっ子みたいな顔をすると、私の脇をくすぐる。


「あはは、やめて~」


くすぐったさに悶えていると、その手はますますいたずらっ子になっていく。背中を向けるといつの間にか前に手を伸ばして私の胸を包み、やわやわと指を動かしたかと思うと先端を刺激する。


「あ、こら」

「ああ、起きたくない。ずっとこうしていたい」


耳元でそんなことを言うものだから、体の中心が疼いた。そっか、私昨夜エドガーと……。


「そんなこと言ってたらダメでしょ、国王陛下」


私だって、もっと二人でゆっくり過ごす時間が欲しい。でもエドガーは国王だもの。新婚だからってだらしなくしていたら、国民に愛想を尽かされちゃう。


「だな。名残惜しいが、起きるとするか」


再度ノックの音がすると、エドガーは手を離して身軽に上半身を起こした。

今日から新しい日常が始まるんだ。私も王妃としてやるべきことを早く覚えなきゃ。そしてこの国の作法や歴史など、まだ学ばなければいけないことがたくさんある。


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