朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令
そう頭では思うのに、体が思うように動かない。重たくて、力が入らないというか……。
「まあ無理するな。初めてなのに三回ほどしたからな。動けなくて当然だ」
そうか、そうよねって……そうだっけ。途中からあんまり覚えてない。っていうか、そういうこと露骨に口に出さないでほしい。
「ルーシア、王妃の支度を手伝ってやってくれ」
ガウンを羽織ると、エドガーが入口までルーシアを呼びに行く。何もかも承知しているとはいえ、やっぱりこの状態で誰かに会うのは気恥ずかしい。王妃って、色々と大変だわ。
ルーシアに起こしてもらうと、薄いガウンだけを羽織り、隣にあるバスタブのある部屋に案内される。そこで体を綺麗にしていると、自分の鎖骨あたりに赤い跡が残っているのを見つけた。
「あらら。襟の詰まったドレスを用意しなくては。とにかくうまくいったようで、一安心ですわ」
これって、エドガーが残したキスの跡……。ルーシアにそれを見られて、かああと頬が火照る。私、この生活にいつ慣れるのかしら。
ぐったりしたままドレスを着せられ、朝食の席へ移動する。さあ、いい加減気持ちを切り替えなきゃ。私はこの国の王妃。強く賢く美しくなくては。