朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


エドガーはそう言って微笑むと、天に視線を移す。


「故郷に帰りたくなったときは、ここに来ると良い。少しでも、寂しさを癒してくれるような気がしないか」

「ええ……そうね」


無限の空に散りばめられた星を見ていると、不思議と心が落ち着いてくる。アミルカも同じ空の下にある。お母様たちも、同じ空を見ているんだ。私たちは遠く離れているけど、宇宙的な規模で言えばすぐ近くにいるのかも。

エドガーは私がたまにホームシックに陥っているのに気がついてくれていたのね。そんな彼が愛しくて、沿うように横になる。


「継母にいじめられたって言った?」

「ああ。どうせ知ってるんだろ。宮殿の中で知らない者はいないからな」


前国王も王妃も、少し前まで存命だったんだものね。私はセンテムに聞いたとは言わなかったけど、黙ってうなずいた。


「寂しかったのね」


胸に鼻を付けるように顔を寄せると、エドガーの大きな手が私の頭をなでた。


「それなりにな」


誰も信じられないなんて、どれだけ寂しかっただろう。ぬるま湯につかってきた私には想像もできない。


「でも今はお前がいる」


ぎゅっと抱き寄せられる。降ってきそうな星空の下で、触れるだけのキスをした。


「そしてお前には俺がいる。何も心配するな。俺がお前を、一生守っていくから」


そんなことを囁かれたら、涙が出そうになった。エドガーはどうして、こんなに平凡で特に取り柄のない私を、大事にしてくれるんだろう。

お人よしな私なら、あなたを裏切らないような気がするから? じゃあその期待に応えなきゃね。私もずっと、あなたを大事にする。何があっても負けないわ。

私たちはそのまま、何時間も一緒に星を見ていた。温かな腕に包まれて、いつの間にか眠りに落ちていた。


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