朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


か、可愛い? それって、私のことを可愛いと思っているってこと? 間違いなく?

パッと顔を上げてエドガーの方を見て、血の気が引いた。ざぁっという潮が引くような音が頭の中でしたような気がする。

なぜなら、ちょっと目を離したこの隙に、エドガーがお皿の上の焼き菓子を取って口に入れてしまっていたからだ。


「あ……っ!」


気づいた時にはもぐもぐと咀嚼されており、一瞬でごくりと飲み込まれてしまった。

しまった。どうして目を離したりしてしまったの。


「ん……変わった風味がするな。今まで食べたことのないような」


そう言い、不思議そうな顔をするエドガー。

どくどくと心臓が破れそうなほど暴れている私とは反対に、彼は落ち着いた表情をしていた。

あの毒を摂取したなら、たちまち嘔吐してそれが吐血に変わり、顔は紫色に変色して力尽きると聞いていたのに……。


「あ、あの、大丈夫?」


うっかり敬語を忘れてしまった。だって、それどころじゃない。この人、毒を食べたのよ。


「ん? ああ、大丈夫。まずいって意味じゃない」


変わった風味のことを聞いているんじゃないの。でも、体に変わったところがないかとか、詳しく聞いたらおかしいものね。


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