朝から晩まで!?国王陛下の甘い束縛命令


「そんなにびくびくしなくても大丈夫だ。とって食う気はない」


何それ、何の冗談なの。食べる気はなくても、何かする気なんでしょう。


「お前が昨夜したことへの罰は、また二人きりのときにたっぷり与えてやる」


にやりと笑うその顔が美しすぎて、逆に怖い。二人きりの時に何をする気?


「お前もそう警戒するな。俺はミリィが気に入った。殺す気はない」


エドガーは悪い顔のまま、ボートレイト伯爵にも言う。ルーシアはきょとんとした顔で私たちのやり取りを聞いていた。


「しかし、俺もやすやすと殺される気はない。国に帰れるなんて思うなよ、ミリィ。お前は俺の王妃になるんだからな」

「うう……」

「さあ、共に行きましょう、王女」


初対面のときの爽やか青年の顔になったエドガーが、私に腕を差し出す。エスコートしてくれるってわけ。

ここで拒否するわけにもいかず、自分の手をエドガーの腕に預ける。ルーシアが扉を開けると、明るい朝の陽ざしが飛び込んできた。

大きなガラス窓がある広間は明るく、長い机に座っている人たちの顔がよく見えた。はげたおじいちゃんもいれば、お父様くらいの歳の髭のおじさんもいる。ずらりと机の両側に座った総勢三十名ほどの中に、エドガーの弟のラッセルもいた。彼らはエドガーが姿を見せると、一斉に立ち上がる。


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